冷たい君の不器用な仮面
「……えっと……大丈夫?まだ熱、引いてないみたいだけど…」
私たちの間に流れる気まずい雰囲気に耐えられず、私は口を開く。
「……大丈夫」
でもレイは、小さく返事を返したものの、相変わらず目を閉じたままだ。
「「___………」」
また流れはじめる沈黙。
……なんか…
レイ、不機嫌……?
今に始まったことじゃないけどいつになく無愛想だし
何より目すら合わせようとしないなんて
……相当嫌だったのかも
思えば、学校でレイが倒れかけて私が運んだんだもん……結構な時間の間、触れてしまっていたんだ
レイのためだったとはいえ、安易にレイに触れてしまったことに今更ながら後悔する。
私がレイに近づきたくても、レイはそうじゃない。
それがはっきり分かっていながら無理に近づくのは、もうやめよう。
だって、こんな雰囲気になるより少しはマシでしょ?
レイに触れてしまった、という一動作でこんなにも距離が離れてしまう。
これ以上、距離が離れてしまうのは嫌だ。
だってきっと、私が思ってるほどレイは私を近くに見ていない。
例え、私がレイともっと仲良くなりたいと思っていても__
それなのに、今よりもギクシャクするのは__……辛すぎる