冷たい君の不器用な仮面
「…………悪いかよ」
突然、レイが少し不機嫌そうな声を漏らす。
「え、いやそうじゃなくて……__」
私は慌てて首を振り、否定する。
「私はただ何でかなって思っ__」
「_お前今日、一言も話しかけてこなかったしな。そんなに俺が嫌だったのかよ」
「や、だから違うって__」
「あの一緒に帰ってた男に、俺と関わりあるの知られたくなかったんだろ。ならもう行かね__」
「ちょっとレイっ!!!」
私はガバッと立ち上がり、レイの背中に向かって叫ぶ。
何?いきなりどうしたの?
急にペラペラ喋り出して……
それに私の話一切聞こうとしないし!
一体なんなの!
「私の話ちゃんと聞いてよ!私、嫌とか一言も言ってないでしょ?なんで怒ってるの!」
その声にハッとしたかのように、レイの背中が微かに揺れた。