冷たい君の不器用な仮面


この男……今、『黒髪の男』って言った?


ねえ、なんで……?





なんで…レイが『黒髪』なこと、知ってるの……?




「あは!君ってほんとおもしろいよね~」



男が目を細めて笑う。
そして、ガクッと首を傾げた。



「……僕、結構強いんだ♪」






__ゾッ



その瞬間、男の雰囲気がガラッと変わり全身に寒気が走った。



まただ、この感覚……


全身が拒否反応を起こしてる。



__私の体質じゃなくて………本能で。



この男はだめだ、って全身が叫んでる




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