私のご主人様Ⅴ(SS?投稿しました)

「…琴音、今日は部屋から出るな」

「え?」

腰に回っていた手が離れていく。

「どうしても部屋から出るときは連れから離れるな。今日は1人になるんじゃねぇぞ」

「は、はい…」

季龍さんに頭を撫でられる。

そして、背を向けて去っていってしまった季龍さんの背中を呆然と見送る。

…季龍さん、さっき永塚の顔をしていた。

永塚組で何かあったとき、季龍さんは本人も気づいていないみたいだけど、雰囲気が一気に大人びて、周囲の空気をピリピリさせてしまう。

今の季龍さんは、そんな永塚の顔だった。

私変なこと言ってないよね?…何か連絡でも入ったのかな?

うーん…。考えてても分からないや。

1人になるな、だよね。

季龍さんよ言いつけは絶対なので、最短ルートで部屋まで戻った。
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