医者恋シリーズ 俺様ドクターのとろける独占愛


ナースステーションにいた先輩に声を掛け、着の身着のまま小児病棟を飛び出していた。

「白雪、待って!」と呼び止められた気もするけど、立ち止まることはできなかった。

もたもたしていれば、いつ出ていったかわからない航くんを探すことが更に困難になる。

隣には、私と同じく白衣のまま駆ける天笠先生の姿がある。

私の話を聞いて、「一緒に探す」と言ってくれた。

一階の広い外来待合を抜け、正面玄関口から外へと出て行く。


「そこまで遠くに行ってないと思うんですけどっ」

「手分けして、この辺り周辺から探そう。病院の周りと、少し範囲を広げて公園の方も」


ストラップで首から下げ、白衣の胸ポケットに差し込まれている医療用PHSをトントンと指で示し、天笠先生は「連絡する」と背を向け走っていってしまう。

あっという間に姿が見えなくなり、私も再びその場を駆け出した。

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