医者恋シリーズ 俺様ドクターのとろける独占愛



家に帰りシャワーだけ浴びてすぐにベッドに入り、夕方にはまた病院に出勤する。

五時前には日勤ナースからの申し送りを受け、今日も長い夜勤が始まった。


「白雪ちゃん、見てみて!」


夕方のラウンドに回っていると、ベッドの上から航くんが大きく手招きする。


「どうしたー? おっ、すごい、きれい!」


近付いた私に航くんが見せてくれたのは、色とりどりのキラキラな折り紙。

私のリアクションが良かったのか、航くんは嬉しそうにそれを広げて「すごいでしょ?」と得意げに言った。


「うん、うちのナースステーションには無いよ、こんなオーロラみたいな折り紙あるんだね。これ、どうしたの?」

「今日のお昼にお母さんが持ってきてくれたんだ」

「そっか、よかったね」


航くんのお母さんはほぼ毎日病院へとお見舞いにやってきている。

入院生活で航くんが退屈しないようにと、色々な本やこうして病室でも楽しめるものを用意してきてくれるのだ。

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