医者恋シリーズ 俺様ドクターのとろける独占愛


喘息の発作というのは、侮れない。

ただの咳だと思って放置すれば、命に関わる重篤な事態にもなり兼ねないからだ。

両親と共に救急搬送されてきた四歳女児は、夕方辺りから咳込み始め、次第に咳が止まらなくなったという。

咳嗽や喘鳴の悪化、嘔吐もあり、普段眠りにつく時間になっても一向に治らない咳のせいで寝付けず、呼吸が苦しそうなことから119番通報したそうだ。

幸い、酸素吸入と気管支拡張薬の吸入で症状は落ち着き、それ以上の処置は行わなくて済んだ。

搬送がもっと遅れていれば、症状も治療ももっと深刻なものになっていただろう。


「もう苦しくない?」


搬送時は浅い呼吸のせいで座位を好んでいた女の子も、今は落ち着いてきた呼吸の元、静かにベッドに横になっている。

私の問いかけにも微かに頷いてくれた。


「良かったね、もう大丈夫だからね。もう少ししたら、もう一回さっきのお口に付けてモクモクする薬して、そしたらおしまいだからね」

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