医者恋シリーズ 俺様ドクターのとろける独占愛


となりの診察室からは、天笠先生がご両親に話す声が聞こえてくる。

疲れ切った様子の女の子を横目に、開け放たれた診察室にそろりと顔を覗かせた。


「ご自宅でも対応いただける吸入薬をお出ししますが、しばらくは経過をみせにきていただきます」


手元のキーボードでは処方薬の入力をしながら、天笠先生は淡々と必要なことをご両親に話していく。

並んで椅子に掛けたご両親は、歳の頃は私と同じくらいに見える二十代後半といった夫婦。

娘が深夜に病院にかかるなんてこと初めてだったのか、二人揃って深刻な面持ちだ。


「失礼ですが、お父様は喫煙されていますよね?」


突然始まった話に、父親はびくりと肩を震わせる。

決め付けるような質問の仕方だったけれど、恐らく纏う煙草の香りで気付いていたのだろう。

天笠先生は真っ直ぐ問い詰めるような厳しい目で父親の顔を見つめていた。

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