セカンド・ファミリー(新バージョン)

「生物をそれだけ食べたら当たり前だ!
母さん、父さん。
俺がコイツをトイレで吐かせるから片付けを頼む」

「あぁ、分かった」

旦那さんが言うと和也さんは、急いで杏梨ちゃんを
抱き上げリビングから出て行った。

「あらあら。朝食に使うはずだった食料まで
食べちゃったのね。あの子ったら……」

奥さんは、ため息を吐くと食べ散らかし残骸を
片付け始めた。 

「まぁ仕方がないさ。
足りない分は、明日にでも俺がコンビニに行って
買って来るよ!」

旦那さんは、苦笑いしながら手伝っていた。

「ありがとう。
それにしても……大丈夫かしら?杏梨」

奥さんは、心配そうにしていた。

私は、状況が呑み込めず唖然と立ち尽くしていた。

何が……起きたの?あれは、幻??

ハッ……手伝わないと

< 35 / 131 >

この作品をシェア

pagetop