セカンド・ファミリー(新バージョン)
嘘っ……見えない。
だって、凄く好青年っぽいし
あんなにも家族を大切にしてるように見えるのに
10歳ぐらいなら物心もついているし
なかなか難しい年頃だろうけど
「今になったらいい思い出になっているけど
まぁ無理に家族になろうと意識しないことだな」
えっ?
それは、大事なことでは……?
「無理に家族になろうと意識すれば、するほど
肩に力が入って疲れちゃうだろ?
俺は、逆に誰も受け入れようとしなかったから
やりにくかったと思うけど」
「自然に任せたらいい。
素直に楽しい時は、楽しみ。不満があれば
ぶつけたらいい。それが本当の家族だ!」
和也さんは、そう言った。
本当の家族……?
本当の家族の在り方とか経験のない私には、
どういうものなのか分からなかった。
「……私に……出来るでしょうか?」
何もかもが分からない私。
ただ迷惑ばかりかけてきたのに……。
「出来るさ。ここなら……俺だって出来たんだし
血の繋がりばかりが家族ではない。
血が繋がっていたって解り合えない家族だって
あるんだし」
そう言った和也さんの表情は、どこか
儚げで切なそうだった。