セカンド・ファミリー(新バージョン)
今は、杏梨ちゃんを迎えに行っているのが
幸いだった。
すると旦那さんが和也さんのお父様に
「……言いたい事は、全て理解が出来ました。
しかし今夜は、お引き取りを願いたい」
お金を貸さずに帰させるようだ。
それは、当然だろう。
「あの、勝手なのは、百も承知です。しかし
ここを断られたら私の会社が倒産してしまいます。
働いている部下達のためにもお願いします!!」
めげずに何度も土下座をして頼み込んでいた。
どうしても諦める気がないみたいだ。
なんて勝手なのだろう。
それと同じぐらいに息子である和也さんにも
出来なかったのだろうか?
「……だと思うのなら、なおさらだ」
「えっ?」
「あなたが会社を大事にしているのなら
なおさらお引き取りを願いたい。
我が社は……社長は、私ですがいずれ和也に
跡を継がせたいと思っています。
そのために今は、営業を中心にやらせて経験を
積ませているところです」
「あなたの会社の力を借すかは、営業課に勤めている
和也次第だと思って下さい」
旦那さんは、キッパリと言い切った。