セカンド・ファミリー(新バージョン)

「そ、そんな!?お願いします。
今さら息子に言ったって断られるに決まっています。
お願いです!!
息子に内緒でお金を貸して下さい」

そう言ってきた。

私は、その言葉にさらに驚いてしまった。

この人は、どれだけ身勝手なのだろうか!?
和也さんに内緒って……。

「とにかく日を改めてこちらからご連絡をします。
もう一度自分のしてきた事を確認して下さい」

表情を1つ変えない旦那さん。

いつもの、ほんわかと優しい旦那さんと違い
何だか少し怖かった。

「……分かりました」

和也さんのお父様は、渋々頭を下げて帰って行った。 
私は、旦那さんに

「あの……どうして和也さんに任せようと
思ったんですか?
どのみち断るのなら早い方が……」

あの人にお金を貸す必要はないと思う。
実の息子を捨てておいて、今さら会いに来て
お金を借りに来る人なんかに

こんな事……。
和也さんが知ったら傷つけるだけよ!!

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