セカンド・ファミリー(新バージョン)
歓迎される訳がない。
そこでは、空気のように扱われた。
居るのにも関わらず無関心。食事は、残り物。
いや、残り物でも貰えるだけマシだった。
クリスマスやイベントがあっても
俺の分はない。
何処に行くにもおいてけぼりか、留守番。
あの人は、見て見ぬふりをしていた。
存在そのものを否定されて
自分が何なのかも分からなくなってくる。
存在しているのか、していないのかも
分からない毎日。
精神的にも限界だった。
だから最後の望みとしてあの人に言ったんだ。
『僕を……施設に預けてくれ』って……。
普通、自分から望んで施設に行く奴なんていない。
だけど、限界だった。
こんな地獄みたいな生活を抜け出すためなら
施設でも何でも良かった。
あの人は、何も言わずに受け入れてくれた。
いや、むしろホッとした表情だった。
俺は……全てに絶望した瞬間だった。