セカンド・ファミリー(新バージョン)
「……いいのか?」
「うん。まだ会うのは、正直怖いけど
俺には、家族が守られていると実感が出来たから
今度は、ちゃんと向き合っていこうと思う」
和也さん……。
「うん。いい事だ。
その件は、お前の判断に任せる。
和也のやりたいようにやりなさい」
「ありがとう……父さん」
そう言った和也さんは、静かに微笑んだ。
彼は、前を向こうとしている。
過去を吹っ切るために。
私は、それを見ていて羨ましいと思った。
私もあんな風に前を向けたらいいのに。
そうしたら……何か変われるだろうか?
ホットミルクとサンドイッチを食べた後
和也さんは、杏梨ちゃんを寝かしに連れて行った。
旦那さんも部屋に戻って行く。
私は、奥さんの洗い物を手伝った。
皿を拭きながらチラッと奥さんを見る。
そういえば……和也さんが言っていたっけ。
奥さんと旦那さんの子供が亡くなっていたって
産まれる事が出来なかった命。
知らなかった。
一体どんな気持ちなのだろうか?