セカンド・ファミリー(新バージョン)
「和也が来てから
私は、自分を取り戻す事が出来た。
大変ではなかったと言ったら嘘になるけど
私は、母親になれたと実感が出来て
幸せなひとときだったのよ」
私は、その言葉を聞いた時……また泣いてしまった。
奥さんの子供を想う気持ちは、本物だった。
切なくて……優しくて。
子供を想う母親の気持ちは、こんなにも
尊いものなんだって……知らなかった。
和也さんが、それを聞いて泣いた意味を理解する。
こんな愛情もあったんだと……。
すると奥さんは、私の涙を指で拭うと
優しく微笑んでくれた。
「それだけではないわ。
春花。あなたにも出会ったわ。
春花に初めて出会った日は、子供の命日だったの」
「えっ……?」
「驚いたのよ。子供のお墓参りに行った帰りに
私と同じ事をするあなたに会うんだもの。
もう……昔の私の再現でもしているみたいで
我慢が出来ずにあなたに声をかけてしまったわ」
フフッ……と笑う奥さん。
じゃあ、あの時……喪服着ていたのは!?