ダメ。俺のそばにいて。
あああ…、やっぱり魔法は茉優にかかっている。
「星玲奈っ、ごめんねっ、こっちのテーブルお願いしてもいい?」
「うん、大丈夫だよ。」
シンデレラのドレスに身を包んだ茉優は、まるで映画の中から出てきたみたい。
いつものツインテールじゃなくて、髪の毛を下ろしてふわふわと巻いている。
同性の私でもため息をつくくらい、美しい。
「すみませーーん!」
「はーい!今行きます!」
そんなこと思ってる場合じゃなかった!
ついに始まった一般公開。
もうすでに教室は満杯で、廊下は大行列だ。
教室に設置されたテーブルとキッチンの往復、もう何十回やったかな!?