俺の嫁になれ~一途な御曹司の強すぎる独占愛~
もう寮に戻るのは無理だ。
彼には悪いがリビングの隅にでも寝かせてもらおう。
そんなことを考えながらテレビを観ていたら、身体がお風呂で温まったせいもあり眠くなってきた。
黒崎君がまだ仕事してるのに、寝るなんて失礼だ。
必死で睡魔と戦うが、瞼が次第に重くなる。
たまにスッと眠っては起きるを繰り返す。
途切れ途切れになる意識。
「桜井?」
「うん、起きてる」
「桜井、寝てる?」
「……ん?起きてます」
そんなやり取りを何度か繰り返したような気がする。
気づいた時には、知らないベッドで寝ていた。
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