俺の嫁になれ~一途な御曹司の強すぎる独占愛~
このお人好しは、ひとりにさせておくと次の日まで残業するに違いないから。
桜井とは高校、大学が一緒。
俺のことが好きで、ずっと俺の後を追いかけている。
最初に彼女がなんて告白してきたかもわからない。
毎日俺に告白してくる女がいたから、いちいち覚えていなかった。
名前もクラスも知らない女子生徒。
そう、俺にとって桜井はその程度の存在だったんだ。
だが、彼女が他と違ったところは、会う度に告白してきたこと。
普通は一度『付き合えない』と冷たく断れば諦めるのだが、桜井は俺に何度振られても、『好きです』ととびきりの笑顔で伝えてくる。
そのうちパターンを変え、図々しくも『中間で百番以内に入ったら、一緒にお弁当食べて下さい!』とか、『期末で五十番以内に入ったら、一緒に初詣行ってください!』とか言ってくるようになった。
俺的には全然得をしない。
だが、俺を好きだと言う桜井がどこまでやるのか試してみたくなった。
< 23 / 67 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop