俺の嫁になれ~一途な御曹司の強すぎる独占愛~
必死で頑張るのを横で見ていたし、文句なんて言えなかった。
だが、デートしても変に迫ってくることはなく、彼女は逆にガチガチに緊張。
試しに手を握ったら、顔をほんのりピンクに染めていた。
男性慣れしていないのか、彼女の反応が面白かった。
大学でも彼女は俺にくっついてきたが、もうその頃には側にいるのが当たり前になっていたし、彼女の存在を俺も受け入れていた。
そして、桜井は就職まで俺と同じところを選んだ。
縁があるのか、配属先も同じ営業部。
仕事はテキパキやるし、周囲の営業も彼女を頼りにしている。
それに、顔が可愛くて性格もいいから結構男性社員にモテているのだ。
いや、俺が気づいていなかっただけで、学生時代もモテていたのかもしれない。
最近、うちの課の連中が桜井と楽しげに談笑しているのをよく目にする。
一番彼女に絡んでいるのが後藤だ。
『桜井さん、今から社食ですか?一緒に行きましょうよ』
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