俺の嫁になれ~一途な御曹司の強すぎる独占愛~
勢い良く返事をしてベッドを出ると、服を手に取り、素早く着替えた。
バスルームで歯磨きを済ませてリビングに行けば、横のダイニングから美味しいパンの匂いが……。
「私、何か手伝おうか?」
黒崎君に声をかけると、「コーヒー出来たからマグカップに入れて」と彼に指示される。
キッチンに向かい黒崎君を手伝い、ダイニングテーブルにマグカップを置く。
ハムエッグとサラダがすでにテーブルに並んでいるのを見て、思わず感心した。
「毎朝ちゃんと作ってるんだ」
「作るっていっても、こんなの料理のうちに入らないよ」
黒崎君は謙遜するが、偉いと思う。
私なんて毎朝手抜きでシリアルだもん。
朝食を食べ終わると、彼が車で会社まで送ってくれた。
「ホワイトボード、十五時戻りにしといて」
車を降りる私にそう頼み、黒崎君は行ってしまった。
彼とのドライブ時間は十五分。
ドイツ製の高級車に乗ってるなんて黒崎君らしい。
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