俺の嫁になれ~一途な御曹司の強すぎる独占愛~
良い夢見させてもらいました。
思わず両手を合わせて、車に向かって拝む。
今日もお仕事頑張ろう。
空を見上げれば、今日は雲ひとつない晴天。
雪もすっかり溶けている。
明るい気分で営業部に向かうと、まだ八時二十分だったせいか誰もいなかった。
電気をつけ、ホワイトボードの黒崎君のところを直し、自席のパソコンを立ち上げる。
朝早く来るのも気持ちが良くていいな。
ささっとメールのチェックを終わらせると、後藤君がやって来た。
「おはようございます……って、あれっ?桜井さん、まさか昨日泊まったんですか?服が同じ」
うっ、早速突っ込まれた。
「ううん。泊まりはしなかったんだけど、電車止まっちゃって……知り合いの家に泊めてもらったんだ」
苦笑しながら答える。
さすがに黒崎君の家に泊まったなんて言えない。
「昨日の雪すごかったですもんね」
後藤君が何か考え込むような顔をしながら相槌を打った。
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