俺の嫁になれ~一途な御曹司の強すぎる独占愛~
「だって……なんで黒崎君といるの?」
目を丸くして問い掛ければ、彼が不機嫌な声で逆に質問してくる。
「俺じゃなきゃ、誰といると思った?」
「誰って……私……後藤君とかと飲んでて……え?え?」
頭の中は?マークだらけ。
後藤君と一緒に店を出たのはなんとなく記憶にあるが、それからどうなった?
なんで黒崎君と一緒に寝てるの〜?
しかも、彼……見たところ上半身裸なんですけど!
あー、昨日飲み過ぎてよく思い出せない。
「ふーん、後藤と一緒だと思ったんだ?」
その不穏な声に身体がビクッとなる。
「いつも俺のことが好きだって言ってるくせに、他の男のこと考えるなんて、お前の好きっていうのはその程度か?」
突然黒崎君に組み敷かれ、驚きで目を大きく見開いた。
なんだかよくわからないが……今まで見たことがないくらい彼は怒っている。
何でそんなに怒ってるの?
理由を考えようとするが、この状況ではまともに頭が働かない。
「ち、違う」
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