俺の嫁になれ～一途な御曹司の強すぎる独占愛～

「だったら、うちに住んで四六時中俺の側にいればいい。その方が俺も安心だし」
「え？今、何て？」
とても凄いことをサラッと言われたような気がするんだけど、聞き間違いだろうか？
聞き返したら、もっと夢みたいな台詞を彼は口にした。
「だから、うちに嫁に来いよ」
『うちに嫁に来いよ』？
その言葉を何度も頭の中でリピートする。
意味をちゃんと理解するまでに数十秒かかった。
「ええ〜！」
驚きで素っ頓狂な声を上げる私。
待って。
頭がついていかない。
『好きだ』と告白された上に、私……プロポーズされてる？
「あのう、念のために確認していいかな？今日は四月一日じゃないよね？」
「今日は四月七日。エイプリルフールはもうとっくに過ぎただろ？冗談でこんなこと言わない」
本人は真剣な顔で訂正する。
「……やっぱりまだ夢でも見てるのかな？」
黒崎君にと言うよりは、自分に問い掛けながら、頰を思い切りつねった。
「いったーい！」