俺の嫁になれ~一途な御曹司の強すぎる独占愛~
チラチラと黒崎君を見たら、彼がクスッと笑った。
「なんか勘違いしてるみたいだけど、まだ抱いてないから。お前が『暑い』って言って勝手に脱いだんだよ」
その説明に今度は顔が青くなる。
「ああ、疑ってごめんなさい」
つい謝るが、さっきの彼の発言に妙な引っ掛かりを覚えた。
でも……あれ?
『まだ抱いてない』って言った?
「謝らなくてもいい。期待されてるみたいだし、これからお前を頂くから」
黒崎君が悪魔のように微笑む。
「い、いや……心の準備が出来てないからまた今度でいいよ。もっとナイスバディになってからお願いします」
激しく狼狽えながら丁重に断るも、彼は私から離れてくれない。
「こないだからずっと我慢してるんだ。もう待たない」
私の耳元で囁きながら、彼は私の首筋に口付ける。
チクッと甘美な痛みが走り、「あんっ」と自分のものとは思えないような艶っぽい声が出た。
「いい声」と彼がセクシーな顔で笑う。
ついに私も大人の階段上るの?
いや、その前に……。
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