俺の嫁になれ~一途な御曹司の強すぎる独占愛~
「ちょっと待って、黒崎君。こないだからずっと我慢してるんだって、どういうこと?」
「あの大雪の日、お前を抱きたくて堪らなかったけど、キスマークつけて我慢したんだよ」
「キスマーク?」
彼の思わぬ暴露話に、はたと思い出す。
そう言えば、次の日の朝、美樹や後藤君にやけにじっと見られたんだよね。
それは黒崎君がつけたキスマークのせいだったんだ。
「ああ、もう恥ずかしい!黒崎君、何シレッとやらかしてくれるの!美樹や後藤君にきっと気づかれたよ!」
つい声に出して罵れば、彼がスーッと目を細めた。
「この状況でまだ他のこと考えられるなんて余裕だね。でも、もう俺のこと以外は考えられなくしてあげるよ、優衣」
初めて下の名前を呼ばれて驚くも、黒崎君の唇が自分のに重なって頭の中が真っ白になった。
クールなはずの彼が、情熱的に私の身体を奪う。
黒崎君の宣言通り、もう彼のことしか考えられなかった。
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