俺の嫁になれ~一途な御曹司の強すぎる独占愛~
それを聞いた彼がククッと笑う。
「まあ、朝食抜きで朝から運動したもんな」
その発言に朝の出来事を思い出し、耳まで真っ赤になった。
「お前って昔からそういう話題に弱いよね?」
「兄弟もいないし、男性経験ないからだよ」
ムッとして言い返したら、彼に面白そうに突っ込まれた。
「もう経験あるじゃないか」
「……黒崎君って結構意地悪だよね。私をからかって楽しんでるでしょう?」
ギロッと睨みつけたら、彼はフッと微笑した。
「まあね。そんなことより、俺達婚約したんだし、いい加減『黒崎君』って呼ぶの止めたら?」
「え?婚約したの、私?」
キョトンした顔で首を傾げたら、彼は顎に手を当てじっと私の左手を見て何やら考え込む。
「ああ、現実味がないか」
リビングで食事をした後、彼は私を連れて銀座に行き、有名ブランド店で婚約指輪を購入。
次に高級ブティックで私の服を一式買うと、そのまま黒崎君の実家に連れて行かれた。
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