生意気オオカミの虜

「 今すぐ帰らないとおばさんに連絡するからねー!」



言ってやった……

子供みたいだけど、そうしないと頼じゃ言うこと聞かないし。



「 ずる… 」



ずるくても、凛が高校生だから不埒な事は避けさせたい。

これもたぶん、私なりの思いやりよ。



凛はムスッと黙ったまま部屋を出た。

罪悪感はない。

でも、ちょっと落ち込む。

凛に背を向けさせて、その背中を見るのは辛い。



ごめんね、凛。



頼にラインで連絡だけ入れて私はまたベッドに入る。

太陽さんと凛なら私はどちらを選ぶだろうか。


太陽さんは恋人として完璧。

凛は生意気で自己中、ちょっと勝手な俺様部分もある。

長い付き合いでなら凛をよく知ってる。

キスもした。

太陽さんとなんて、考えられない。

私は凛に毒されてる?

私が自ら毒されてる?



「 あ、大学じゃ頼が彼氏だった… はぁ~ 」



まったくもう…

あの兄弟にうまく利用されてるよ。

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