絶対に守るから。
ただ今回ばかりは俺の知っている彼女であってほしくない。確かに俺の知っている彼女は絶対に、何があっても1度決めた事は達成するまで諦めない。でも、俺と出会ってから病気や怪我で動けなくなったのは初めてなんだ。初めてだからこそ、母親のようになってしまうんじゃないかと思えてとても怖いんだ。
「じゃあ、あなたはその願いを叶えるために何を差し出せるの?命?寿命?魂?残りの人生を全て差し出せる?」
仕事の時と同じ目だ。冷たくて恐怖さえ感じてしまうのに、悲しくて辛そうな目。城に来る前は代償と引き換えにどんな願いでも叶えていた。だから血まみれで帰ってきた事はよくあったけれど、烏の半人半獣であるエレナードが常に一緒にいたおかげなのかエレナードは怪我をしていても彼女が怪我をしている事はなかった。きっと、エレナードの口癖になっていた“俺は彼女の盾になるだけだ”という言葉と何か関係があるんだと思う。
「じゃあ、あなたはその願いを叶えるために何を差し出せるの?命?寿命?魂?残りの人生を全て差し出せる?」
仕事の時と同じ目だ。冷たくて恐怖さえ感じてしまうのに、悲しくて辛そうな目。城に来る前は代償と引き換えにどんな願いでも叶えていた。だから血まみれで帰ってきた事はよくあったけれど、烏の半人半獣であるエレナードが常に一緒にいたおかげなのかエレナードは怪我をしていても彼女が怪我をしている事はなかった。きっと、エレナードの口癖になっていた“俺は彼女の盾になるだけだ”という言葉と何か関係があるんだと思う。