絶対に守るから。
俺より生きているから大人なんだと勝手に思っていたけれど、ヘゥインもまだ子供だったんだ。知らない事は知りたいし、まだまだ色んな所へ行って新しい発見をして遊んでいたかったんだ。そっか、だから依頼の仕事をしている時は楽しそうにしていたんだ。依頼のおかげで色んな場所へ出向く事が出来ていたから。ハウラムは知っていたんだ。

「だから見付けやすいように同じ場所にいるんだろう?」

「あそこならミオラスが必ず見付けてくれるから」

ミオラスが必ず見付けてくれる。そう聞いて胸の奥がチクリと痛んだ。どうして俺ではなくミオラスなんだ。どうしてミオラスに見付かる事を望むんだ。俺の方が一緒にいる時間が長かったはずなのにどうして俺じゃないんだよ。
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