絶対に守るから。

彼女は特別だったのよ。今までは男も女も関係無くて、ただ一緒にいたい人と一緒にいたわ。男でも女でも愛せれば誰とでも関係を持った。私から離れていかな蹴れば何でも良いと思っていた。
幼い頃、私を置いて出ていってしまった母と出先で事故に遭い、帰ってこない父のように私のそばからいなくならないのなら何でも良い。そばにいてもらうためには関係を持つしかないんだって思い込んでいた。でも、彼女は違った。関係を持たなくてもそばにいてくれるという根拠のない、絶対的な自信があった。彼女はありのままの私でいればそばにいてくれる、どんな事があっても大丈夫って確信があった。

「大丈夫。ハルを信じて」

確かにハウラムは兵士としておくには勿体無いくらいの腕を持っているわ。でも、どうして絶対的な信頼を寄せれるの。いくら高い能力があったとしても能力の高さが信頼の大きさにはならないでしょう。