Deal×Love
数日後。


「椿、何かあったのか?顔色悪い」

勘の鋭い洸君がバイトのスタッフルームで私の顔を心配そうな顔で覗き込んだ。

「大丈夫、ちょっと緊張してるだけ」

「そうか?」

「うん、だって今日からオーダーを取る練習するんだもん」

実は今日から漸く私はフロアに出るための研修に入る。

「椿、明後日からのゴールデンウィーク休みになってるけど、何処かに行くのか?」

「うん。海さんと旅行に行くの」

「え」

洸君は目を見開いた。

「だからごめんね」

私は呆然としている洸君を置いてスタッフルームを出た。
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