Deal×Love
「それと桜ちゃんいるよ?二人で帰るな」

それを聞いていたという事は、かなり前からじゃない!
恥ずかしすぎる!


「桜ちゃん、暫く家に居てもらおうか」

私が羞恥心を感じて両手で両頬を押さえていると海さんが言った。

え、海さん、全部知っているの?
母と話をしたの?

海さんに確認しようと彼を見たら、目が合うと微笑んで返された。

どうやら海さんは知っているようだ。


「あと海さん、今日はもう帰れないと思うから、これ、シャツの換えです。父のですが新品ですし、一枚くらい無くなっても気付かないだろうから返さなくても大丈夫ですのでどうぞ。そのシャツは処分します?」

アリサは透明の袋に入っている新品のYシャツを海さんへと差し出すと、床に落ちていた血まみれシャツを指差した。

「気を遣わせて申し訳ないね。ありがとう。お願いするよ」

「あと部屋も用意したんで一緒に来て下さい。流石にそういうことは自分の家でやって下さい」

アリサがニッコニコのわざとらしい笑顔で言う。
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