2番目に君を、愛してる。
青山先生の淹れてくれたコーヒーを飲みながら、ほっと一息つく。
「美味しいですね」
「あー、豆を変えたんだ。知り合いから多くもらったから、お前にもやる」
未開封の豆の入った袋を差し出された。
「こんなに沢山いいんですか?」
「気にすんな。よし、3分」
砂時計がカップラーメンの出来上がりを知らせていた。
「お姫様抱っこだもんな、惚れるわ」
ラーメンをすすりながらだいたいの事情を把握している青山先生は言った。
「たくましい腕で優しく抱き上げて、見ているこっちまで恋しそうだった!って女子生徒が夢中で話してるのを聞いた」
「…美男美女だし、それりゃぁ絵になりますよ」
サンドイッチを頬張りながら答える。
その様子を一番近くで見ていた私も、まるで映画のワンシーンのようだと思った。
「こらこら、拗ねるなよ。夏はブラコンだもんな、切ないよな」
「…ええ、まぁ」
「これをきっかけに兄離れしたらどう?これからもずっと、いつまでも一緒にいられるわけじゃないんだし」
ラーメンの汁を飲みながら、青山先生は正論を突きつけてくる。
"いつまでも一緒にいられない"
そんなの分かってる。
兄でも、ましてや友人でもない新藤さんと、
一緒にいられないことなど、分かってる。
でもね、だったら!
兄でもなんでもない人を、阪本さんに紹介することは無意味でしょう。
新藤さんにそんな手間をかけさせるわけにはいかない。