2番目に君を、愛してる。
数学準備室のカテーンは閉まっていて、少し薄暗い。
「青山先生と私が?」
「こう見えて俺も割とモテるんだけど」
不思議と動揺せずに反応できた。
恐らく新藤さんにからかわれたりして、免疫がついたのだと思う。
「生徒に手を出せるんですか」
「試してみる?」
青山先生は丸椅子から下りて私の座るソファーへと移動してきた。当然のように縮まった距離に、反対に冷静になる。
「青山先生、教師を辞める覚悟あるんですか?」
「あ?」
「生徒に手を出すくせに、なにも考えてないんですか?」
「なるようになるだろ」
片手で乱暴に眼鏡を外した先生は私の頰に手を添えて目を閉じた。
「…そんな覚悟で、私に触らないで」
手を、強く払いのけた。