2番目に君を、愛してる。

「豆も変えたんです」


「うん。後味がすっきりしてる」


「そうなんです。カップラーメンばっか食べてるくせに青山先生の味覚も捨てたものじゃないですよ」


「青山先生?」


「あ、この豆を青山先生からいただいたもので」


「……そうなんだ。今度、お礼しないとね」


"お礼"という単語にピクリと反応してしまった。


「そ、そうですね」


何かをしてもらえば、当然お礼をするものだろう。それが自然の流れだ。




「新藤さんが助けた女の子、元気そうです」


「良かった」


「お礼を伝えておいてと言われました」


「たまたま通りかかっただけなんだけどね」


倒れた生徒を見て咄嗟に駆け付けた。
躊躇いもなく、人命救助の意味で彼女を抱き上げて。


「阪本さんはすごく感謝してました」


「どうした?」


「え?」


「浮かない顔だけど?困ったことでもあった?」


マグカップを置いて新藤さんは私の額に手を伸ばした。


少し温かい手が気持ちいいから。

そのままもうしばらく、触っていて欲しい。



「熱ではないみたいだね」


「最近、疲れが溜まってるのかも…」


「横になったほうがいいね」


「でも勉強が…」


「良いから。飲んだら、少し休んで」


離れた手を目で追う。

男らしく角張った大きな手。


ああ、私ーー本当に疲れているんだ。

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