2番目に君を、愛してる。

行きたくないと言えば良かったのに、彼女のキラキラした瞳から逃れられずに頷いていた。


新藤さんは駐車場のあるお店を希望し、3人で駅前のファミレスに入る。

お洒落なカフェでなくて良かった。
ファミレスの方がまだ居心地が良い。



「走り込みすぎたみたいで、貧血を起こしたんです。新藤さんが助けてくださったおかげで、すぐに体調もよくなりました」


「大事にいたらなくて良かったよ」


ブレンドコーヒーを頼んだ新藤さんにつられるようにして、同じものを注文した。

苦いコーヒーにたっぷりと砂糖を入れても、嫌な甘さになっただけだ。


「なにかお礼をさせてください」


「大丈夫だよ」


「なにか考えますので電話番号教えてくれませんか?」


2人のやり取りを黙って見つめる。
私、完全に邪魔だよね?
まぁ、気を利かせて退いたりしないけど。



「ごめん、今、会社用の携帯しか持ってなくて。教えられない」


「会社用…」


明らかにガッカリした様子の阪本さんの意図を新藤さんは気付いているはずだ。
はっきり断って欲しい…。

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