2番目に君を、愛してる。

阪本さんが店の外に出て行ってしまうと、新藤さんは伝票を置いた。


「なっちゃん、今日はパフェいいの?」


メニューを開いて新藤さんは私を見た。


「奥さん……って?」


「ああ、嘘も方便だよね」


「ですよね……」


「彼女がモラルのある子で助かった」


奥さんなんていないんだ。
良かった…。



「俺もお腹すいたな。オススメある?」


珍しく新藤さんがコーヒー以外のものを注文しようとしている。


「このハンバーガーセット、美味しいですよ」

「それにしようかな。なっちゃんも同じのにする?」

「はい!」


焦ることなんてなかった。
新藤さんは多くの女の子に言い寄られ、それを上手くかわしてきたんだ。

今更、可愛くて若い女子高生に言い寄られたところでなびく確率は低いのだ。


「でも阪本さん可愛かったですよね」


「今時の女子高生って感じだね」


「…私、少し疑ってました。新藤さんが、阪本さんの気持ちに応えるのかなって」


バカバカしい考えだって分かってるけれど。

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