2番目に君を、愛してる。

見たことのないお店の赤い紙袋を渡された。

中を覗くとチーズやハム、卵が挟まれたクロワッサンと、ホワイトチョコのかかったドーナツが入っていた。


「お腹空いたでしょ、遅くなってごめんね」


「美味しそう!ありがとうございます」


ワイシャツに黒い細身のパンツを履いた新藤さんはいつもと同じように微笑みかけてくれた。



「美崎さん、またコーヒーで良いですか?それとも紅茶にします?」


お笑い番組を見て声を上げて笑っている美崎さんに声をかける。


「なっちゃんのおススメで頼む!」


テレビから目を離さずに答えが返ってきた。

パンに合う紅茶…祖父からの仕送りの中に入っていた茶葉を思い出して棚を開ける。


「おまえ、くつろぎすぎだろ」

「たまにの休日くらい、良いだろうが」

「昨日は酔っ払って迷惑かけてるくせによく言うな」

「おまえこそ!俺がいないとろくな捜査もできないくせによく言うな!」


売り言葉に買い言葉。

私といる時の新藤さんは楽しそうだと美崎さんは言ってくれたけれど、
2人の親しく、そして本音のやり取りに私は入っていけない。

そこにある見えない壁に子供は立ち入れないんだと、どこか羨ましく思っているんだ。

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