2番目に君を、愛してる。
2人並んでお茶を飲む。
目の前には布団が敷かれていて、向かい合って座ることができない。布団の上に座ってくださいとお願いしたものの、彼は進んでカーペットの上に腰を落ち着けたのだから仕方ない。
布団と、男女。
少し色気のあるシチュエーションであるのに、照れるどころかお互い目を擦り眠気が強くなっていた。
電子時計が午前3時を示している。
「…なにも、聞かないんだね」
「一方的に詮索することはマナー違反だと思いまして。貴方だって私のこと、その、家族のこととか聞かないですし」
日付が変わった夜に悪天候の中、出歩く少女。
家に行っても家族らしき人は見当たらない。
そんな状況は十分、他人の好奇心の対象になるというのに、男はなにも聞かなかった。
「名前くらい教え合う?」
「ええ。私は、波木 夏(なみき なつ)と申します」
彼の目を見て軽く頭を下げる。
「なみき、なつーー」
「はい?」
呟くように繰り返された。