2番目に君を、愛してる。
兄へのお土産はブサイクなところが愛らしいあざらしのマスコットに決めた。
自分用のお土産はすごく悩む。
イルカのイラスト入りのマグカップは可愛いが、海のイラストが入ったシャープペンシルも綺麗だ。
売り場をうろうろする私の後を新藤さんは文句も言わずに付き合ってくれた。
「…新藤さんは何か買います?」
「そうだねぇ…それじゃぁさっきからなっちゃんが迷ってるペンにしようかな」
「それ良いですよね!」
新藤さんは背景が黒のペンを手に取ると、親指と人差し指に挟みペンを器用に回した。
「私もペンにします」
「マグカップは良いの?」
「マグカップは新藤さんとお揃いのものがありますので」
ピンク色のペンを手に取る。
本当は新藤さんとお揃いのものが買いたくて、シャープペンシルを選んだ。
「会計に行こうか」
「はい!」
新藤さんは優しく私からペンを奪う。
「お兄さんのお土産は君が買った方が良いね」
「そんな、ペンくらい買えます」
「俺が買いたいだけだから気にしないで」
「ありがとうございます」
お揃いのペンで勉強しているところを想像すると、顔がにやけそうになり慌てて下を向く。
新藤さんと一緒の日々は本当に楽しくて、悲しい思い出が薄れてゆく。