2番目に君を、愛してる。

新藤さんはタバコ屋のベンチに腰掛けた。


「水族館では本当にごめんなさい」


頭を下げる。


「なっちゃんは俺のこと、もう少し信用してくれてもいいよ?」


地面に視線を向けたまま新藤さんは静かに言った。



「俺も疑うことが仕事だから君の気持ちはよく分かるけれど、青山先生よりは上にいきたいな」



新藤さんはベンチの右側をトントンと叩いて、私に座るように促してくれた。


そっと隣りに座ると、顔を上げた新藤さんと目が合う。


「信用してますよ、あなたのことも」


「そんな簡単に男を信用してはいけないよ。君になにをするか分からないよ」


冗談めいた忠告に首を振る。
新藤さん、言ってることが矛盾してますよ?


「いいえ、新藤さんだからです。他の男の人のことはそこまで信頼していません」


鼻息を荒くして主張する。
他の誰でもない新藤さんだから、こんなにも穏やかな気持ちで向き合えるのだと分かって欲しい。

こちらの真剣さがあまり伝わっていないのか、新藤さんは空を見上げた。

花火が消えた暗闇に、半月が輝いていた。


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