2番目に君を、愛してる。
「俺は美崎(みさき)です」
「私は波木 夏(なみき なつ)です。宜しくお願いします」
「怪我をした新藤を助けてくれてサンキューな」
「助けたなんて大袈裟です」
「君がいなかったら、こいつは今頃病院のベッドだろうよ」
後部座席をチラ見した美崎さんは、赤信号で車を止めた。
「それで、君はあんな時間になにをしていたの?」
新藤さんは聞かないでいてくれたが、美崎さんは見逃してくれないようだ。
刑事なら私が嘘をついているか目を見て判断できるかもしれないが、彼は前を向いたまま運転してくれた。
ミラーを確認するが、新藤さんも窓の外を眺めていた。
「兄に会いに行こうとしてました」
「あんな天候の中?」
「私の唯一の家族なんです。会いたいことに理由も、天気も時間も、関係ありません」
「兄貴と仲良いな」
美崎さんの言葉に頷く。
「兄のこと、大好きです」
ブラコンと呼ばれようが、兄妹で気持ち悪いと思われようが、私は兄が好きだ。