2番目に君を、愛してる。

「あ、それが参考書ね」


新藤さんが参考書をとりに近付いてきて、馴染みのある香りが漂う。


私と同じジャンプーの香りが、彼からもした。

そりゃぁ当然だろうけど、理由もなく嬉しかった。


「ん?」

「え?」


ハッとして、慌てて距離をとる。


「ご、ごめんなさい!」


香りに吸い込まれるように、無意識に新藤さんに顔を近付けてしまっていた。


「どうかした?」


「いい香りだなって、思って…」


だからって至近距離で嗅ごうとするなんて、私、変態じゃない?


「俺もこの香り好きだよ」


さすが女性から迫られることに慣れている男は違う。

柑橘系の甘い香りを漂わせて、それ以上に甘い顔で優しく笑うのだ。


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