2番目に君を、愛してる。

「それじゃぁ適当に見て回ろうか」

「はい」

「勉強もあるのにごめんね?今日は俺の快気祝いに付き合ってくれる?」

「とんでもないです!ぜひお願いします!」


車を停めて外に出る。

爽やかな風が吹き、気持ちが軽くなる。
最近、真夜中に外出することが多かったため新鮮に感じる。



昔はよく兄と一緒に来ていて、買い物が大好きだった。おねだりしても買ってもらえずに頰を膨らませていた子供らしい自分は、もういない。


生活に必要のないものを敢えて買いたいと思う欲求もなくなり、今は節約がモットーだ。


「なっちゃんはどういうお店が好きなの?」

「見る専門ですけど、インテリアとか雑貨コーナーとかですかね」

「あそこはどう?」


新藤さんはクッションが山積みにされ、その横にはエコバッグが並ぶ雑貨屋の前で立ち止まった。

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