2番目に君を、愛してる。
可愛らしい紙袋に入れてもらい、うきうきとした気持ちで新藤さんの元へ戻る。
しかしベンチに座っている彼の隣りには見知らぬ女性がいた。
短いスカートを履いて白い足を組み、太ももが丸見えだ。
長い睫毛に大きな瞳、そして真っ赤なルージュ。
フリルがたくさんついた上着は肩がざっくりと空き、細い腕を新藤さんの身体にすり寄せていた。
重い足でゆっくりと2人に近付く。
「良かったら、お茶しません?」
弾力のある胸も女性らしさを強調させる。
別に羨ましくないもんね…
「私、喉が渇いちゃって。さぁ行きましょう?」
遂に腕まで絡め出した。
図々しい女!
自分が魅力的であることを知り尽くした言動に腹が立つ。
「申し訳ないが、ツレを待ってるんだ」
「えー、少しで良いから行きましょう」
今すぐ飛び出したいが、
制服を着た子供じみた私は、彼女に敵う要素をなにひとつ持っていなかった。