2番目に君を、愛してる。
目的地は決まっていたようで新藤さんはカフェの前で立ち止まった。
「少しお腹減らない?」
「…新藤さん、この手はなんですか?」
「嫌だった?」
あっけなく新藤さんの手が離れた。
「あの女性のように、私たちのことを勘違いされたらどうするんですか?」
「君はどうするの?」
「私は良いですけど!困るのは新藤さんですよね?」
「別に俺は困らないよ」
新藤さんはディスプレイされた食品サンプルを眺める。
「なっちゃん、甘いものとかどう?」
「別に私も困りませんよ!」
「え?」
「パフェ食べます!」
新藤さんを置いてさっさと店内に入る。
なんかよく分からないけど、甘いものでも食べて気持ちを落ち着かせよう。