2番目に君を、愛してる。
多くの人は新藤さんの外見から入るだろうけれど、期待を裏切らない内面の良さにさらに心を奪われるのだろう。
「他に見たいところある?」
「新藤さんの見たいところで」
「俺?本屋に寄っていい?」
新藤さんに連れられて本屋に向かうが、彼が真っ先に向かったところは参考書コーナーだった。
大学の赤本と呼ばれる参考書が並ぶコーナーに新藤さんが用があるはずもなく、声を掛ける。
「新藤さん?なに買うんですか?」
「なっちゃんの参考書、分かりやすいんだけど少し内容が易しいかなって。応用問題も解いた方が良いと思うんだ」
有名大学の過去問が載っている参考書をパラパラとめくる新藤さんの答えに慌てて口を挟む。
「その大学!無理ですよ!少しだけ頭のいい高校に入ったくらいでは入れません!」
1学年に1人、合格者が出るかどうかのレベルの高さだ。私のレベルでは及ばない。
青山先生とも話をして、少し背伸びをした都内の私立大学に志望校を既に絞ってあるのに。
「俺はもっと挑戦すべきだと思うよ?」
「無理です」
「まだ時間もあるじゃない」
「青山先生とも相談して決めたことなので…」
「青山先生ねぇ。まぁその先生が俺より信頼されてることも分かるけど」
新藤さんは参考書を元の棚に戻す。
「俺は信用ないもんね?」
綺麗な瞳は探るようにこちらを見た。