2番目に君を、愛してる。
店員さんに聞こえない小さな声で新藤さんにいらないと何度も言ったけれど、笑って流された。
「あ、これいいね」
「1万円…」
それは恐らくディスプレイされている中でも1番高いネックレスだった。
小さなリボンの形が可愛らしい。
「これどう?」
どうって言われても?
何日分の生活費か頭の中で計算している時点で、不要なものだ。
こういうシチュエーションはもちろん初めてだし、丁寧な断り方なんて知らない。
「もしかして俺、センスない?アクセサリーを女性に贈ったことがないから、正直、よく分からないんだよね…」
困ったように笑った。
「彼女にプレゼントとか…」
「そういう面倒なことは、してこなかったよ」
もしも。
このリボンのネックレスを私が贈ってもらったら…新藤さんは初めて、女性にプレゼントをしたことになるのだ。
他の誰でもない、私が"初めて"になる。
「…すごく可愛いです」
思わず素直な言葉が口からこぼれ出た。