2番目に君を、愛してる。
お会計が終わり、新藤さんの元へ急ぐ。
ちゃんと謝らないと。
お礼も言わないと。
既に電話を終えていたが、新藤さんは溜息をついた。
今日まで新藤さんは辛い顔ひとつせず、微笑み通してきたのにーーひとりになり、油断したのだろう。
小さな舌打ちも聞こえた。
彼の裏の顔を見た気がした。
たぶん、見てはいけない一面だ……
「新藤さん!」
大きな声で呼び掛ける。
たった今、お店から出てたフリを装って。
ほらね。
私に気付いた彼は、いつも通り優しく笑ってくれた。
「あの、本当に良いんですか?今、持ち合わせのお金がなくて、新藤さんのお財布から…」
「それは俺からのプレゼントだもの。遠慮しないで」
お財布を受け取ると、新藤さんはアクセサリーの入ったピンクの紙袋も持ってくれた。
「でも……」
「君は笑って受け取れば良いよ。男はそれで満足だから」
「はい…」
「帰ったらつけてあげるね」
彼にだって優しい一面もあれば、反対に少し嫌な部分もあるのだ。
上手く言えないが、とても安心した。
新藤さんだって、100%完璧でないこともあるーーそう知ることができたから。