大江戸ロミオ&ジュリエット

がらりと変わった多聞の口調に、梅ノ香は目をぱちぱちとさせた。

だがその刹那……はっ、と気づいた。

確かに、いくら上客相手で、おのれで選り好みできるとはいえ……いろんな男に、我が身を売ることに変わりなかった。


「おめぇ……淡路屋の(あるじ)から望まれてんじゃねぇのかい」

多聞は静かに訊いた。

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